お裁縫箱はプラスチックのケースで柄がプリントされたものを、小学校の初めての家庭科で使った記憶があります。
最初に作ったものはお裁縫箱を入れる袋、きんちゃく型で紐をぎゅっと絞るあの袋です。
学校ではそんなコンパクトのお裁縫セットを使っていましたが、昭和の思い出として残っているのが家庭にあるバスケットタイプのお裁縫箱の存在。
お花のモチーフが付いているものや、カラフルな柄が刺繍されているなど針と糸が入っている入れ物とは思えませんでした。
子供のころは暇になるとお裁縫箱を開き、未知の世界を探るようにいたずらしたものです。
バスケットの蓋を開くと中には色々なケースがあり、こんなバスケットを使って買い物やピクニックをしてみたいなんて想像を膨らませたことも。
今では自分で作るよりもなんでも買ったほうが安い時代、お裁縫をするにも生地を買うだけでかなりの金額になります。
しかし昭和はお母さんの手作りの洋服はとても心温まるもので、チクチク針を動かすそばには必ずあの豪華なお裁縫箱が置かれてありました。
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