昭和の生活風景の中で欠かせない銭湯。今ではお風呂が付いていない家のほうが珍しい時代ですが、昭和は家庭にお風呂がなく近所の銭湯に行くのが当たり前でした。
銭湯のなかに必ずあるのが黄色のケロリン桶。
桶のブランド名なのかと思いきや、ケロリンというのは頭痛薬の名前で広告目的で銭湯の桶が作られたといういきさつがあります。
ケロリン=銭湯、そんな一般常識を知っている大人達はきっと当時の銭湯の響き渡る桶の音も忘れてはいないでしょう。
カラーンとあちこちで桶がケロリン桶がぶつかる音、エコーが響く銭湯の中は湯気でもくもくしながらも壁に描かれた富士山がくっきり。
のんびりお湯に肩まで浸かった瞬間は、子供でも「あーっ」とため息がでてしまいます。
ケロリン桶の素材はかなり強度のあるプラスチック製、何年も使用されていると「ケロリン」の文字がかすれて読めなくなっているものもあります。
今でも温泉に行くとたまに見かけることがあるケロリン桶、あの時のカラーンという音は子供時代の癒しとしていつまでも思い出に残っています。
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