テレビ朝日系で放送された日曜洋画劇場、約32年間という長い間映画の解説を務め、お茶の間の人気ものだった淀川長治さんを覚えていますか。
番組最後の締めくくりの「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」は全国的に有名でモノマネする芸人も多かったですよね。
優しそうなおじさまで、上品な語り口は映画の解説以上に私たちにインパクトを与えてくれました。
この番組は夜に放送されていたため、2時間映画を観終わったときにはすでに夜11時ぐらい。
子供だった私に11時まで起きているのはかなりの過酷な技で、淀川さんの「サヨナラ」の名言を聞くチャンスはとても少なかったように記憶します。
エンターテイメントがあふれかえる今の時代、映画に解説をつけるなんてとても貴重なこと。
ひとつの作品をそこまで掘りさげて鑑賞できたのは、あの時代の良いところだったかもしれませんね。
「サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ」のセリフを聞くたびになんとなく寂しくなったのは私だけでしょうか。
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